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日産フーガのスクラッチシールド(ガーネットブラック)を磨きました。

この記事は2014.02.22に投稿したものですが、今回「スクラッチシールド」に関する新たなブログを掲載しました。

 

最下部の「磨きとコーティングの参考書」をご覧ください。

 

 

 

一昨日、中古車販売をされているお客様から、

「日産のフーガを磨きたいのだけど、スクラッチシールドらしい。どうやって磨けばいい?」

とお問い合わせがありましたので昨日お伺いをしました。

伺ってみると、スクラッチシールドとはいえ、下の写真の通り、

拭き傷や雨ジミだらけでした。
 

 

フーガ磨き前

 


通常では、「拭き傷程度なら復元する」と考えがちですよね。

実際にスクラッチシールドの膜厚は35μmあるそうですので、

「そう簡単には塗膜が切断されることはない」

と当然、考えがちです。

よ〜く考えてみてください。(私もよ〜く考えてみました。)

日産の見解では、

「洗車によるスリ傷、日常での引っかき傷程度なら時間がたてば復元する。」そうですが、

「クリヤー塗装がはがされるような深い傷や、クリヤー塗装が切断された場合は復元しない。」

とのことでした。

「洗車によるスリ傷、日常での引っかき傷程度」とは、タオル傷(タオルの繊維での傷)や、分かりやすく表現すれば、塗膜が切断されない程度の傷。

つまり、「凹んだ状態の傷程度なら復元しますよ。」

と言うことではないかと考えられます。

先ほどの写真のような傷は、砂埃などでついた傷で、塗膜の表面を切断した傷なのでしょう。

だから、洗車の時は砂埃などをこれらで傷がつかないように細心の注意をしながら落としてから洗車をする事が重要と言う事ですよね。

これは洗車では常識ではありますが、ただ一般のユーザーの皆さんのどれだけの方々がこれを守って洗車をされているかです。

考えてみると、この塗装は「ほとんどが磨きが必要になる可能性の多い塗装」と言う事ですよね。

また、プロショップもこの塗装の磨きは手間がかかり、ご苦労をされている所も多いのではないかと思います。

よって、この事を逆手に取るとスクラッチシールドやセルフレストリングコートなどを速くきれいに磨けば、他店との差別化も図れますし、

「この店は『腕がいい』」となりませんか?

前置きが長くなりました。

さて、このフーガを磨くわけですが、

建屋の中で磨こうと、

「社長、ハロゲンライトがありますか?」

とお伺いしたら、社長は、

「ない。」

とのことでした。

仕方がないので、太陽のもとで磨く事にしました。

今の時期は、午前中は太陽光もさほど熱くもなく、雲も多く、無風だったのでそう決めました。

傷の状態も太陽光のほうがよくわかりますしね。

磨きの方法は「抑熱研磨」です。

TAKUMIを使って、社長はあまり磨きはやった事がないと言われたのですが、

今後の事も考えて、最初だけ私のデモを見ていただいてから実際に社長に磨いていただきました。

 

 

フーガ磨き

 


様々なサンダポリッシャーがありますが、リョービのこのポリッシャーが軽くて片手でも扱えるのでお勧めです。(安いですしね。でも丈夫ですよ。)

まずM cutとTAKUMI ウールバフW-125で全体を磨いていきました。

すると深い傷だけが残り、これらの傷をF cutとW-125で磨いていきました。

F cutは、#1500程度のペーパー傷が除去できる粒子の大きさを均一にした砕けやすい研磨剤と、#2000程度のペーパー傷が除去できる極細クラスの研磨剤、

それに0.数μmの数種類の研磨剤を超微粒子程度の大きさに凝集させた研磨剤をブレンドしたコンパウンドです。

この0.数μmも数種類の研磨剤を超微粒子位に凝集させた研磨剤は徐々に細分化し、一番小さい粒子で約0.2μm程度にまで小さくなります。

よって、硬いと言われる粒子密度の高い塗装(スクラッチシールドなどもこの類です。プラス弾力性のある塗装となりますが)は、表面が平坦で滑らかなために、大き目の粒子では磨くのは困難です。

しかし、F cutに配合されている大き目の研磨粒子や極細クラスの研磨剤は粉砕型の為砕けて小さくなっていき、

研磨剤の酸化アルミ(アルミナ)は、(最近では、ほとんどのコンパウンドに使われていますが)モース硬度9という硬さ(参考:ガラスがモース硬度4.5〜6.5、鉛筆硬度6)の為に優れた切削性があります。

また、超微粒子程度に凝集させた研磨剤が細分化していくために中間から仕上げ、鏡面仕上げまでをこれ1本で出来るように考えられたコンパウンドです。

単に「拭き傷」と言っても傷の深さは様々です。

特にこのような、深さの違う多くの傷を除去する場合には非常に効率よく研磨作業が出来ます。

が、今回のようにまずM cutで大まか傷を除去して、残った深い傷をF cutで磨いた方が効率は良いようです。

F cutで研磨した後は、何もしなくてもバフ傷が目立つ事はなく、仕上がりは下の写真の通りです。

 

 

フーガ磨き後



塗面の状態が良ければそんなに時間はかかりません。

悪い場合は、この工程で対応でき、従来の工法よりも速いと思います。

ガラスコートなどの下地処理の場合は、G cutとスポンジバフ、またはGlazing Polish Clearとウールバフ、もしくはスポンジバフで磨くとさらに光沢に優れた仕上げが出来ます。

今回はRV-G protect high gradeを塗布する事にしました。

 

「スクラッチシールド」に関してはこちらもご覧ください。

 

磨きとコーティングの参考書

 

 

author:, category:磨き, 10:50
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